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心を癒すもの~音楽の力 [音楽]

少し前の中日新聞夕刊に、被災地でピアノ教室を再開された、田中さんの記事が載っていた。
田中さんは、震災前から自宅で子どもたちにピアノを教えてみえたのだが、
津波で自宅を流され、現在は隣町のアパートに暮らしているという。
教室の再開もなかなか考えられなかった中で、ある日支援物質としてピアノが届けられた。
最初は迷いもあったが、「子どもだけは震災前のような暮らしをさせたい」という被災した親さんの願いを受け、教室を再開されたのだという。

教室に通う生徒さんのひとりSさんは、震災前より熱心に練習するようになったという。
きっと何か打ち込むものが欲しいんじゃないかな、と田村さんは考える。
しかし、中には「こんな大変なときにピアノなんて・・」と皮肉を言われることもあるのだという。

こんな大変なときにピアノなんて・・
こんな言葉を言う人がいるのですね。
実際、生活するのも大変な中では、ピアノどころじゃないよ、
っていう心境なのだろうけど。。
だけど、むしろこんなときだからこそピアノを、じゃないのだろうか。
ピアノを弾くことが無理な状況なら、歌でもいい・・

以前よりも熱心に練習するようになったという生徒さん、
その気持ち、わかる気がする。
現状を直視することも必要なのだろうけど、ずっとそればかりだと、
心が砕けそうになることもあるだろう。
音楽は人の心を癒す力がある、
何かに打ち込むことで、活力を取り戻すことだってできるかもしれない。
私自身、音楽によってどれほど慰められたことか。


田村さんの教室には、今、クリスマスツリーが飾られているそうだ。
そして、クリスマスソングが収められた真新しい楽譜も用意されたという。
優しく柔らかなクリスマスソングは、きっと、ピアノを弾く子どもたちやそのまわりの人たちの気持ちを和らげてくれることだろう。

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父のこと [思うこと]

ことしは9月や10月になっても暑い日が多く、
夏が長く秋が短かったような・・・
紅葉も遅れているし、まだまだ秋かな、とおもっていたら、
11月も半ばころになって、一気に寒くなってきました。
秋はちょっとで、いきなり冬がやってきたみたい。
長い夏のせいで、季節や時間の感覚がおかしくなってしまったのかも。
でも、もういつの間にか12月なのですね。

このところ、しきりに届くのが、友人からの喪中年賀欠礼状。
数年前から、目立つようになってきました。
私たちの親世代は、大半が70代から80代前半くらい。
友人や同世代の知り合いからも、父が具合が悪くて・・とか、母が入院して・・
などという話をよく耳にするようになりました。

私の父も今年82歳、母は76歳になります。
ここ数年、随分と弱ってきてしまったなあと感じています。
父は、20年近くも前に脳卒中で倒れ、以来、右半身が不自由です。
最初は歩くこともできなかったけれど、懸命なリハビリのおかげで歩けるようになり、
その後、左手だけで操作ができる改造車を運転したり、畑で野菜を育てたり、
障害者のグランドゴルフ大会で優勝したりと、不自由ながらもできることにどんどんと挑戦し、元気を取り戻していました。
それでも、80歳に近づいたころから、体力の衰えを感じ始めたようで、今では歩くのも一苦労な様子。
そんな状態でも野菜作りは続けている、これはほんとうにもう、気力というか精神力と言うか、それだけで頑張れているのだろう、我が父ながらほんとにすごいと思う。
そして、自らも膝関節の痛みと闘いながらも、父を支えてきた母にはご苦労様と言いたいのです。

そんな父が、数週間前に、帯状疱疹を患いました。
思うようにならない体で、同じことをするのにもずいぶんと時間がかかってしまう中で、
畑仕事を長時間頑張りすぎ体力がおちていたのかもしれません。
湿疹が消えてからも、痛みがあるとのこと、
麻酔科のある総合病院を受診するようにと、今は勧めているところです。
親というのは、いつも子どもの心配をしてくれるものだったのですが、
いつのまにか、子どもの方が親の方を心配する年になってしまったようです。
なにもできなくても、顔をみせに行くだけでもいいから、今までよりももっと
ちょくちょく親の元に出かけていかなくてはいけないなあとつくづく思うこのごろ。

それにしても、父の姿から、改めて感じるのは、
人が一生を生きるのは、なんと大変で苦しいことが多いのかいうこと。
もちろん、うれしいことも楽しいことも感動することもたくさんあって、
苦しいことばかりではないのだろうけど。
だけど、死にたくなるような苦しいこともおきる、それも1つや2つでなく。
こんな大変なことがあったから、もうこれからは・・・と思っていると、
次にまたもっと大変なことがおきたりする。
なんで自分ばっかり、なんで我が家ばっかりに・・とそんな時にはおもってしまうのです。
私も、晴香が病気になったとき、どれほどにかそう思って神さま仏さまをうらんだことか。
でも、今おもうに、人には形は違えども、みなそれぞれに苦しみには、
一生の間には必ず出会うようになっているのに違いないのでは・・ということ。
どの苦しみが一番苦しいとか、あれのほうがましだとか、こっちの方が大変だとか、
そんな苦しみ比べや、不幸比べなんかしたって仕方ないことだけど。。
そして、自分が遭遇した苦しみを、どれくらい苦しいと感じるかは、人によっては違いがあるのかもしれないけれど。。

苦しみが避けられないものであるならば、「苦しみがあってあたりまえなのだ、生きているのだから・・」と受け入れてしまった方が、気持ち的には楽に生きられるのかもしれない。

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