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強さの秘密~トニとラファの言葉より [テレビ番組(ドキュメンタリーなど)]

先日の記事、「夏の終わり」を書いたのはまだつい1か月前のこと。
普段だったら9月の上旬には夏の終わりになるのでしょうが
今年は、例年にない猛暑で9月に入ってからも、まだ35度を超えるような暑い日が続いていました。
9月も終わりころになって、ようやく秋の訪れを感じ始めるようになりました。
それからまだ1か月ほどしかたってないというのに、もう過ごしやすい爽やかな秋はどこへやら。
ここ数日は、すでに冬がやってきたかのように、冷え冷えとしています。
この日記、書くとしたら、秋の終りにっていうことになるのでしょうか・・
読書の秋、食欲の秋、スポーツの秋・・・大好きな秋なのに、こんなに短く終わっちゃうなんて淋しすぎです。。

短かった今年の秋は、もっぱらスポーツの秋に徹してしまったようです。
10月の上旬には、楽天ジャパンオープンテニスを観戦に、なんと東京まで一人で出かけてきました。
大ファンのラファエル・ナダルが初来日したこともあって、これはもしかしたら最初で最後のチャンスかも
と思うと、じっとしておれず。
娘の「お母さん、行ってこればいいやん」という優しい言葉に背中を押されて。。

ランクNo1のナダルはやはり強かった。オーラがでてました。
どこに行ってもファンに囲まれて、一番見たかった選手が、一番遠くからしか見られなかったことは
ちょっと残念な気もしましたが、それでも迫力あるプレーを生観戦できたことはよかったし、
今では日本でもものすごい人気者になったことも、再確認できました。
今回おじでありコーチである、トニー・ナダルの姿がなかったことが残念でしたが。
もし再び来日することがあったら、その時には是非トニー氏も一緒にいらしてほしいものです。
ラファのプレー、トニーの言葉、今最も見たいもの、聞きたいものの一つです。

今回の来日に先立って、wowowでは、ラファの特集番組を放送していました。
録画しておいたものを、少し前に見たのですが、番組中で、ラファ、トニともに、いろいろなことを語っていました。
トニの言葉とラファの言葉は、そっくりそのまま重なっていて(もちろんそういう編集になっていたこともあると思いますが・・)
トニーの哲学が、いかにラファの中に生きているか。
それだからこその、あのプレー、あの強さ、それにもかかわらず謙虚な姿勢や平常心があるんだなぁと、改めて感じました。

昨年後半の半年間は、辛いことが続きました。
4連勝していた全仏オープンで味わった初めての屈辱。
続くウインブルドンはケガにより欠場。全米オープンでも勝てず。
年が明けてからの全豪オープンも途中欠場、再びケガによるブランク。
そして追い打ちをかけるかのような両親の離婚。。
辛いことが続く中でも、彼らは事実を受け入れ、日々努力をしていったようです。
そのことが、番組の中にも表れていました。
とてもいい言葉をたくさん語っていたので、ちょっとこの場でも紹介してみたいと思います。


wowow特集番組「太陽の男ラファエル・ナダル」より

以下、トニの言葉 ラファの言葉

ずっと言い続けました。 ”人生を受け入れなければならない” 君ができる唯一のことは、できる限り練習することだけだ。


ケガも選手生活の一部であり、困難な時期も受け入れなければならない。 毎日練習して、コートの上では全力を尽くすこと これまでずっとやってきたことさ

僕は負けたとき負けを認めて受け入れる、今までずっとそうしてきた。 もちろん負けるのは大嫌いだ。でもテニスはいつも勝てるわけじゃない。 1位であることをプレッシャーと思っていないし、自分が最高の選手だとも思っていない。 もちろんプレッシャーは毎日感じているけど、それはもっと上手くなりたいというプレッシャーだ。


ダライ・ラマが言っていました。 ”逆境を理解できない人もいる しかし逆境とは人生の一部” テニスの場合は逆境はプレーの一部です。どんなにもがこうとも一部なのです。 人生が全て上手くいくことなんてありえないのです。

人生では誰だって、今以上のものを手に入れることができます。 「これ以上は無理だ」とよく人は言いますが、これは事実ではありません。


自ら進んで苦しむんだ  苦しみながら楽しむことを学ぶんだ。 そうやって苦しむのは、長い目で見れば素晴らしいことだと思う。


現代の抱える問題は人びとに希望がないことです。ラファは希望を持っています。


メンタルはトレーニングするものじゃないんだ。メンタルは今もいいよ。希望をたくさん持っているから。 僕にとってゴールはいつも同じさ。よりよい選手になること。だから毎日コートに出て練習するんだ。


時に選手たちは、世界ランクナンバー1というプレッシャーに負け、動揺し、
本来のプレーができなくなったりすることがあります。
ナンバー1になった今も、かわらぬプレーができる。
それは、ナンバー1になることは頑張った結果であって、
大切なことは、目の前の試合に全力でぶつかっていくこと、
日々の練習を続けて、進歩していくこと
これが何より大切なのだという、トニとラファの価値観があるからこそなのでしょうね。

2人のたくさんの言葉には、テニスというスポーツだけでなく、どんなことにも通じていくような
人生の中で出くわすさまざまな場面においても通じていくような、
そんなメッセージが込められているようにも思えます。

ラファエル・ナダル、若干24歳。
まだまだこれからの活躍が楽しみです。

ちなみに、ジャパンオープンのすぐ翌日は上海でマスターズの試合に出場。
連戦の疲れもあってか、残念ながら3回戦敗退。
その時の移動の飛行機は、エコノミークラスだったらしい。
他にも、滞在中に築地の回転寿司で食事をしたとか噂になっていて、
年間何億円もの収入があるのに、庶民的なところがいかにもナダルらしいって、ブログに書いている方もいらっしゃいました。
上海の後は、インドへ。「ナダル基金」の一環として今回学校を設立。
そのセレモニー参加のために立ち寄ったのだそうです。
他にもフェデラー基金やガスケ基金など、いろいろ社会奉仕に積極的な選手が多くて、好感がもてます。
12月には、フェデラーの出身国のスイスチューリッヒで、ナダルvsフェデラーのエグジビションマッチを
そのすぐ後には、ナダルの出身国のスペインマドリッドで、同じくエグジビションマッチを開催するそうです。
それぞれフェデラー基金、ナダル基金に寄付され、アフリカや世界の身障児や、経済的にめぐまれない子どもたちのために利用されるのだそうです。
テニス界を担っている2人、粋なことをしてくれて最高ですね!
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7年目 [思うこと]

きのう10月2日は、晴香の7回目の命日でした。
あれから7年。
もう7年?・・まだ7年?
晴香のいない春や夏、秋に冬をいくつもすごしてきて
本人のいない誕生日を何回も迎えてきて・・
お盆やお正月、さまざまな行事、たくさんたくさんいろんなことがあって
だから、自分の中に、まだ7年なのかという感じはもちろんあるんだと思います。
一方で、晴香のことを思い出すときには、(意識して思いだすというより、何かの拍子に不意に思い出が向こうからやってくるという感じ)そのときの映像だけでなく、そのときの思いや感情までもがそっくりそのままに蘇ってきたりします。
だから、時間が経っているのだけど、経ってないような、
そんな感じで、どうもフツーの時間的な感覚というものがなくなってしまうようなのです。
死者と生者の関係って、地上の時間とはちがうところで繋がってるんでしょうね、きっと。

昨年のこの日は雨だったけれど、今年は晴天
雲ひとつない青空とはいえなかったけれど、朝から明るい陽ざしに、
日中はちょっと暑いくらいのよいお天気でした。
やはり雨や曇りよりも、晴天のほうが晴香のイメージに合います。

以前は命日が近づいてくる何日も前から
もうすぐだなぁっと思いながら、なんとなく落ち着かないような気分だったのですが
今回は、自分でも不思議なくらい穏やかにすごし、
夕方には、東レパンパシフィックオープンテニス決勝戦を、普段通りな感じで見たり。
穏やかにフツーにすごせるようになったことは、いいことなのだろうけれど、
それはそれで、なんとなく後ろめたいような気もしたり、複雑ではありますが。
でも、もうあと何年か後には、そういう気持ちも起きなくなるのかもしれません。

最初のころは、1年、2年、3年・・・過ぎるにつれ、
だんだんと、一緒に過ごした日々が遠ざかっていくような、晴香と離れていくような
淋しい気持ちになっていました。
もちろん、今でもそういう淋しさはあるのですが。
ただ、このごろはむしろ、だんだんと離れていくというより、
少しずつ晴香のところに近づいているような感じもしています。
平均寿命からいったら、まだまだこんな感覚を抱くのはおかしいのかもしれないけれど。
いつどうなるかわからないということを考えれば、自分も晴香に近いところにいるんだ
という気持ちになってきます。
世の中の、生きている間がすべて、死んだらおしまい、だから生きるためには手段も選ばず・・
的な雰囲気になんとなく違和感を覚えるこのごろ。
今生きているものも、たまたま奇跡的に生きているのであって
いつかかならず同じところへ行くのだということを考えれば、
死んでいったものとそれほど違いのないものであると言えるのかもしれません。
みんな死ぬ、いつか必ず。もちろん私も。
それまで、束の間、この世でのあれこれをもう少し楽しんでみるのもいいかな。
晴ちゃん、もうちょっとだね、また逢えるまで。

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