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"Tears In Heaven" [音楽]

今朝の中日新聞朝刊、”中日春秋”には、エリック・クラプトンの”Tears In Heaven”のことが書かれていました。
懐かしい・・以前に、何度も何度も聴いた曲だったから。

この曲は、彼の代表作のひとつであり、素晴らしい名曲でもあるのだけれど、
今は亡き彼の息子に捧げられた、切ない歌でもあるのです。
1991年、当時4歳だった彼の息子コナーちゃんは、
米ニューヨーク・マンハッタンにある高層コンドミニアムの53階から転落死してしまったのでした。

コラムの中ほどには次のようなことが・・

・・・・・・・・・・・・・・・・
<もし天国で会ったら、君にはお父さんの名前が分かるかな>
などと語りかける曲には父の無念さがにじみ、胸を打つ。
頽(くずお)れそうな自分を鼓舞するような<お父さんは頑張って生き続けなくちゃならない>
という一節も切ない。
そこに使われている英語は、carry on。継続する、頑張り抜く、持ちこたえる、といったニュアンスだ。
第2次大戦中、ドイツの激しい攻撃にさらされたロンドンでは<Carry on London>が抵抗の標語だった。
今、それをJapanに置き換えてかみしめる。
大震災による喪失はあまりに大きいけれど、私たちは、持ちこたえ、できる部分では「日常」を継続させていかなければならない。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


今朝、もう見ないでおこうと思っていたのに、ついテレビで見てしまった・・
小学校に行っていた娘さんが、津波で流され、まだ見つからない。
息子さんは昨日遺体で発見されたという。
想い出のものがないかと、小学校があったところへ、毎日探しに来ているのだという。
報道員が非情にもマイクを向け、ご両親にインタビューをしている。
涙をぼろぼろ流すでもなく、淡々と答える様子が、見ていて余計につらい。
気の毒とか悲しいとかというより、胸が、心が痛い。
自分がかつて経験した感情が、再び蘇ってきたのかもしれない。
どれほどの喪失感の中にこのお二人がいらっしゃるのかとおもうと・・
いや、今はまだ現実を受け止めきれていなくて、茫然自失状態にあるのかもしれない。

橋や道路、家や車は、倒れ流されても、
大変ではあるけれど、再び作り上げることはできる。
がんばって再興しよう!頑張れ!と励ますことはできるのかもしれない。
でも、我が子を一瞬にして亡くされた親御さんに向けては、
頑張れとか、そんなことばは励ましにもならないだろう。

突然の事故で愛息を失ったクラプトンも、絶望や無力感、たくさんの涙の末に、
この曲を作り、I must be strong and carry on.・・・・と歌ったのだろう

今は悲しみに暮れている方々にもいつか、時間はかかるかもしれないけれど、
どうか心穏やかに過ごせるときが訪れますように
私には、ほんとうに祈ることしかできないけれど・・

Eric Clapton - Tears In Heaven
http://www.youtube.com/watch?v=gKlcuEdtGVo&feature=fvsr


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