ダイレクト・メール [日々のできごと]
数日前、スタジオ・アリスから、ダイレクトメールが届いた。
宛名をみると、晴香様となっている。
どうやら、成人式の衣装レンタルと記念撮影宣伝のようだ。
そういえば、沙織が7歳のとき、七五三のお祝いをしたのだけど
そのとき、晴香もいっしょにここで、青い素敵なドレスを着て髪もアップに結ってもらったのだった。
こんなドレスを着たのは、これが最初で最後になった。
あのとき、着せてあげておいてよかったなあ、としみじみ。
それにしても、故人へのダイレクトメールって、以前は
届くとちょっと悲しいような複雑な気持ちになったりしたものだけど
今回、寂しいというより、なんだかちょっぴり嬉しい気持ちもしたので
不思議だった。
晴香が18歳になる年には、大学入試に向けて通信教育やら塾やらの
ダイレクトーメールがよく届いていたし
そのちょっとあとには、自動車学校からの入学案内が届いたりした。
でも、最近はほとんどそういうメールもなくなっていた。
ダイレクトーメールごときがどうのこうの、なんていうこだわりの気持ちは
もうすっかりなくなったって、自分ではおもってたんだけど・・
晴香への公式な成人式招待状が届くことは、ありえないから
たとえダイレクトメールといえど、晴香宛てに送られてきたのを見て
なんだか招待状をもらったような気持ちになったのかもしれない・・・
だから、すぐに捨ててしまえなかったのかな。