今年の桜そして思うこと

今年は３月になってからもいつまでも寒くて、なかなか桜の蕾が膨らまず、
４月に入ってようやく咲き始めたとおもっていたら急に暖かくなり、
一気に満開になりました。



昨年の桜は今年とは対照的に、咲き始めてから気温の低い日が続いたためか、
じっくりと時間をかけて満開になり、そして長い間綺麗に咲き続けていました。

今年はというと・・
先週末あたり満開になったかなとおもったばかりなのに、
今週に入ってからつぎつぎ散り始め、もうすでに終りに近づいています。
月曜日、通りかかった地元の小学校でも、
強い風をうけて、花びらが吹雪のように舞っていて、
地面に落ちた花びらが、桜色の絨毯のように敷き詰められていました。



ほんとうに、あっけないくらいに早く散ってしまいそう。。

今年は桜の花もじっくりと鑑賞することなく、そして、
花見だけでなく、地元のお祭りも自粛のため中止になり、
なんとなく淋しい春になってしまいました。
夏に行われる恒例の長良川花火大会も中止になるのだとか。
世の中自粛ムードの中、お祭りや行事は控えようということなのでしょうけど、、
なんだかなぁ。。

むしろ被災地の方では、なんとしてでも入学式を行おうとか
桜まつりを行おうとか、努力されたりしている。
遠く離れたこちらで、いろいろな行事を自粛することに意味があるのだろうか。
ほんとうにやるべきではないことだと、考えた上での判断ならば
それも意味があるのかもしれないけれど・・
このごろになって、自粛も考えもの、という意見も聞かれるようになってきたことだし、
本当に中止にしなければいけないのか、考えなおして、再度の変更ってこともありにしてほしい。


それと、忘れてはならないこと。
被災地でないところにいる我々にも、いつ何があるかわからないということ、
来年の桜や花火も、もしかしたら見ることができないかもしれないということ、
こんなに元気にしているのに、そんなことありえないっておもうかもしれないけど・・
だけど、人の命に限りがある以上、百パーセント見られるという保証はないはず。
今生きている人の中にも、来年の春、夏には、病気や事故やあるいは災害で亡くなる人が
でてくるのかもしれない。それは自分かもしれない。
今回の災害も東北地方中心だったけど、それはたまたまそうであっただけで
もしかしたら東海や関東、関西である可能性もあったのだとおもえば、
自分たちのいのちだって、いつも死と隣り合わせだということ、
あたりまえのことだけど、普段はほんとに都合よく忘れてしまっている。
今度のことで、いやというほど思い知らされたわけだけど、
時間がたっても、このことを忘れないように心にとめておかないといけないんだとおもう。


これを書いている今日、午後からどんどんと気温が上がってきて、まるで初夏のよう。
マンションまわりのケヤキの枝枝から、若葉が芽を出し、ぐんぐんと成長を始めています。
桜の季節をじっくり味わう間もなく、すでに新緑の季節がそこまでやってきているようです。
待ちかねていた春だったのに、ほんとうにあっという間に、駆け足で過ぎ去ってしまいそうな今年の春。
つぎの新緑の季節こそは、もう少ししみじみと味わえるとよいのだけれど・・

コメント 4

気持ちよく咲いている桜ですね。
自粛をして花見まで遠慮するなんてもったいない。
ドンちゃん騒ぎは？ですが（笑）

関東でも、今日の昼ころは半袖でもいいような陽気となっていました。
これから５月にかけて好きな季節ですが、大きな余震など、もうなければいいなと思います。
by Ｅ・Ｇ (2011-04-16 00:31) 

E・Gさん、上の写真は岐阜市郊外に咲いていた桜で、
実家にでかけるときに通りかかりデジカメで撮ったものです。
今年は時間的にも気持ち的にもゆとりがなくて、
ゆっくりと花見にでかけることができませんでした。

某知事が言っていた「花見の自粛」とは、花見に託けた宴会のことを指していて、
本来の意味での花見は自粛する必要などないのでしょうね。
花見に託けたドンちゃん騒ぎは、今回に限らず遠慮してほしい気もしますが・・

ここ数日は、初夏を思わせるくらい暖かくなりました。
関東以北では、相変わらず大きな余震が続いていて、心配ですね。
爽やかな若葉の季節を、心から味わうことができるように、
早く余震も原発も収まってほしいものです。
by はるママ (2011-04-16 16:40) 

はるママさん、こんばんは～♪
奇麗な櫻ですね。
青い空、下草の緑とのコントラストがとても美しいです。

今年の櫻を見ずに、多くの方が亡くなられたと思うと、
やはり胸がつぶれる思いがします。
そろそろ被災地にも櫻が咲くころでしょう。
それをみて元気づけられる方も多いでしょうが、
一方で、「○○といっしょに櫻をみたかった・・・」と、
涙を流される方も多いのだろうと思います。

自分とて、来年も櫻をみることができるか分かりません。
悔いの無いように今日を生きたいと思うのです。


最近は東京でも毎日のように震度３か４の揺れがあります。
東京はこの程度ですが、震源に近い福島では毎日４か５の揺れがくるらしく、知人は心が折れそうだと言っていました。

早く余震の揺れが収まってほしいです。
そして原発も収まってほしいですね。

ではまた～♪

by あきおパパ (2011-04-17 23:51) 

あきおパパさん、こんにちは！
奥美濃や飛騨地方ではまだ咲いているようですが
こちらではもうほとんど花が散ってしまいました。
東北ではこれからが本番のようですね。
津波の被害を受け、今年は花を咲かせるだろうかと心配されていた桜の木が
綺麗に花を咲かせたとニュースで放送されていました。
これほどの被害を受けながらも、桜は花を咲かせている、
春はやってきているのだと勇気づけられる一方で、
やはり被災地の方々には、せつなく淋しい思いが同時に込み上げてくるのでしょうね。
桜の花が、美しければ美しいほど
これまでの想い出が蘇り、余計に辛くなるのかもしれません。
いっしょに桜を眺めた人はもういないのに、桜の花は毎年春になると
あのときと同じように咲き続ける・・あたりまえのことのなのだけど、
そのことが、おそらくは無常に感じられ胸が張り裂けるようなおもいにもなるのでしょう。
実際に私がそうでしたから。

『さまざまのこと思い出す桜かな』
という芭蕉の句がありますが、これは
なんの変哲もない平凡な句のようですが、
実際に桜の花のもとでこの句をかみしめると、実に味わい深いものがありますね。
被災地の方々も、いつか穏やかに桜の花を眺められる日が訪れますように。。
by はるママ (2011-04-23 23:39)