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桜の季節 [思い出]

sakura.jpg
今年もまた桜の季節になりました。
暖冬といわれ、例年以上にはやく咲き始め
3月の終わりには散ってしまうだろう
と予想されていたのですが・・・
3月の終わりから4月の初めにかけてまた寒くなったために
桜の花は予想外に長く、咲き続けてくれました。
今週の初めには、あちこちの学校で入学式が行われましたが
この時期に合わせたかのように、桜がいっせいに花開かせていました。

昨年は沙織の高校入学だったのですが
今年は1年から2年に進級。
高校生活ももう3分の1が過ぎたというわけです。
中学よりも高校に入ると、もっと早く時間が過ぎてしまうよ。
とよく聞いていたのですが、ほんとうにそのとおりだなとも思えてきます。

晴香が元気でいて、大学に通っていたなら
この4月で3年生になるところ。
そろそろ就職活動を始める時期なのでしょうか。

今年もみごとな桜を眺めながら、想い出すのはやはり晴香とともにみた桜のこと。
今はもう護岸工事がされてほとんどなくなってしまったのですが
当時、堤防沿いにはたくさんの桜の木があり
退院後自宅で療養中だった晴香とともに、暖かな日の午後
桜の木の下を、いっしょに歩いたものでした。
長い間の病院生活の後だったせいなのか、いつもの年以上に桜の花が美しく感じられました。
同時に、来年の桜を一緒に見ることはできるのだろうか・・
そんな不安も心の中をよぎっていました。

命を惜しむかのように一生懸命に咲いている桜の花が
晴香の姿と重なってみえます。
儚い桜の花をみて、晴香とともに過ごしたことおもいだすのは
切ないけれど、それでも大切な思い出の一こま。
忘れてしまうのはもっと悲しい。
だから、これからもずっと自分の心の中にしまっておこう。

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コメント 7

あきおパパ

はるママさん、こんばんは
東京でも櫻は花の時期が終わり、若葉がまぶしいです。
はるママさんが晴香さんと桜の下を散歩されたのは、
晴香さんが元気をとりもどしてきた時期ですね。
きっと桜をみて微笑む姿もあったことと思います。
そんな晴香さんの姿をしっかり心に残しておきたいですね。
きっと天国でも微笑んでいると思います。

ではまた

追伸:池田晶子さんが「暮らしの哲学」の中で、桜について述べていたことをちょっと思い出しました。
by あきおパパ (2009-04-19 00:26) 

はるママ

あきおパパさん、こんばんは。
いつもあたたかい言葉をかけてくださって、ありがとうございます。

晴香とともに過ごした思い出は
1年過ぎるごとに、すこしずつ霞がかかってくるように感じられます。
思い出がだんだんと遠ざかっていくようで、なんとなく淋しいです。
それでも、1つ1つが晴香との大切な思い出なので
これからもずっと心に残しておきたいと思っています。
桜にかかわる思い出もその1つです。

あきおパパさんも「暮らしの哲学」お読みになったのですね。
以前の日記にも書いてますが、「暮らしの哲学」、池田さんの著書の中でも
大好きな1冊です。
その中でも、この桜について述べられた文章は特に印象に残っています。

by はるママ (2009-04-21 21:21) 

あきおパパ

はるママさん、こんにちは。
時間とともに思い出は霞んでいくのは仕方ありませんが、悲しい思い出、苦しい思い出は、時がそのつらさを弱めてくれるのがありがたいです。
でも、楽しい思い出、嬉しい思い出は、いつまでも心に留めておきたいですね。

さて、「暮らしの哲学」は、私の大切な本のひとつです。池田さんの著書はほぼ読みましたが、特に「暮らしの哲学」と「人間自身・考えることに終わりなく」は、とても好きな本です。この2冊は池田さんご自身の病気を知ってから書かれたものらしく、以前の棘がきえ、穏やかな深い表現で書かれています。前者はサンデー毎日に、後者は週刊新潮に連載されていたエッセイで、以前からたまに週刊誌を買って時に読んでいました。2006年頃から、従来の厳しい表現から、読者にやさしく語りかける暖かい表現になり、私は不思議に思っていました。
「春の桜の話」の話とともに、はるママさんが以前に述べられていた「犬の力の話」や、また「人間自身」に書かれていた「お父さんの闘病生活についての話」はとても心に残っています。
それ以前の「14歳・・」「死と生きる」「ソクラテス」も好きですが、特にこの2冊は、心が洗われる気がする本です。

ではまた
by あきおパパ (2009-04-26 11:51) 

はるママ

池田晶子さんの著書といえば、30冊以上あると思いますが
そのほとんどを読まれたということは
あきおパパさんは、随分前から池田さんのファンでいらしたのでしょうか。
私が池田さんの著書を読み始めたのは、彼女が亡くなった後で
それまでは、名前さえも知らなかったくらいです。
最初の1年は立てつづけに数冊、しばらく読んでいない時期があったのですが
最近新たに出版されたことをきっかけに、再び読み始めています。
3部作シリーズの「魂とは」も、つい最近読み終えました。
いろいろおもうこと感じることもあったので、いつかこちらにも書いてみたいとおもっているのですが・・・いざ書こうと思うとなかなか書けなくて、いつになるやらですが。。

「暮らしの哲学」「人間自身・考えることに終わりなく」は、おそらく発病されてから書かれたもの
それまでの雰囲気と変わり、穏やかで深い表現がされているのは、そのためなのでしょう。
医者からは余命宣告などもされていたのかもしれません。
にもかかわらず、著書の中には自身の病気のことは、全く書かれていません。
そのこともまた、池田さんらしいというべきなのか、
それだからなおまた、書き残されたものに惹かれるのか。
手元に置いて、何度も読み返したくなる本の1冊になっています。
by はるママ (2009-04-28 11:32) 

あきおパパ

はるママさん、こんばんは。

私が池田晶子さんに初めて出会ったのは、
サンデー毎日に連載されていた『考える日々』というエッセイです。
1998年5月10日号ですから、もう11年も前のことですね。
そのエッセイに書かれていた
「私の言葉は、生死についてぎりぎり考えたことのある人なら必ずわかる」
という文章に強く心をひかれ、それ以降、池田さんに興味を持ちました。
なお、このエッセイに、ある死刑囚から手紙をもらったことが書かれています。
この死刑囚こそ陸田氏であり、彼との手紙のやり取りが、後に『死と生きる』になります。そして、その陸田氏の死刑執行の記事が、私をはるママさんのブログに導いてくれたのです。
このエッセイは私の人生の転機となった大切なものなので、今もコピーを持ち歩いています。

私が池田さんの著書を読み漁ったのは、訃報を知ってからのことです。
その前から、文章が非常に穏やになっていることが気になっていましたが、
突然の訃報に接し、心が震えるほどの寂しさを覚えました。
図書館を梯子して、1月ほどかけて、ほぼすべての著作を読み切りました。
全部目を通してみて、一番、優しくて、奥深くて、美しいのが、
「暮らしの哲学」「人間自身・考えることに終わりなく」の2冊と感じています。

池田さんが信奉するソクラテスの言葉、「よく生きる」ということの意味を、
人生の最後にわかりやすく伝えてくれたのだと思っています。
私の心の中に、今も池田さんが生きていることを感じています。

長くなってご免なさいね。

ではまた
by あきおパパ (2009-04-28 23:19) 

あきおパパ

追伸
この2冊は遺稿ですので、出版されるのを心待ちにしていました。
この2冊が一番といっておいて何ですが、
「考える日々Ⅲ」や、「14才からの哲学」「14歳の君へ」も、私は好きです。
ではまた
by あきおパパ (2009-04-28 23:45) 

はるママ

やはりかなり前から、池田さんのことご存じだったのですね。
それにしても、1か月でほとんど全部の著書を読まれたとは・・
それだけきっと思いが強かったということなのでしょうね。

数えてみたら、私が読んだのは13冊
全著作の半分にも満たないです。
まだまだ読むべきものはたくさんありそうですね。
時間をみつけて、またなにか読んでみようと思います。
私の場合はあきおパパさんとちがってすごくゆっくりで
時間がかかることと思いますが。。

池田さんのこと、いろいろ教えてくださってありがとうございました^^
by はるママ (2009-05-01 21:36) 

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