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お姉ちゃんが元気に過ごせなかったとき [家族]

昨年の11月のはじめころ
沙織が
「お姉ちゃん、今の私くらいの時に様子がおかしくなったんやよね~」
と、突然言いだしたので、一瞬どきっとしました。

晴香の元気がなくなったのは
忘れもしない、中2の12月半ばころでした。
最初は、期末テストの結果を気にして元気ないのかな~
くらいに思っていたのが
だんだんとエスカレートして
そのうちほとんどしゃべらなくなってしまいました。
学校から帰っても、すぐにソファーに横になって眠ってしまう
そのうち頭が重いと言い出したり。。

かかりつけの小児科では
思春期にありがちな精神的なものだろうといわれたり。
それでも、どんどん様子がおかしくなってきて
どこかにもっと他の原因があるのではないか
と、あっちこっちの病院にかかってみたり。。

原因がわからない・・・
症状はどんどんエスカレートしていく。。

物忘れもひどくなってきて、
一生懸命に漢字をおぼえようとするのだけど、
なかなかおぼわらなくて
涙をぽろぽろ流しながら机に向かっていた晴香の姿。

いまでも、あのころの晴香の姿がついこのあいだのことのように
甦ってきます。

晴香の病名がわかったのは、結局2月になってからでした。
その間、どんどん様子がおかしくなる晴香を前に
なにもしてあげられないもどかしさと
原因がわからない焦燥感やらどうなってしまうのかという不安感とで、つらい時間をすごしました。
今でも、12月から1月になるとあのころ感じていた
不安感やら焦燥感のようなものがわき上がってくることがあります。

普段わすれているようでも
こういう感情は、心の奥の方にしまわれていて
なにかのきっかけで、ふっとでてくるんですね。

沙織に問いかけられてドキッとしたけれど
実際には、この時初めて意識したわけではなくて
実は以前から気になってたんです。
もうすぐ沙織が晴香の発病した時期になるんだなぁと。

お姉ちゃんが発病したとき
お姉ちゃんが元気で過ごせなかったとき
それを、今妹の沙織が過ごしています。
なぜだか不安なような
はやく過ぎて欲しいような
そうでもないような
複雑な気持ちです。

母のいろいろな思いを沙織は感じているのかどうか
わからないけど。
今は、バスケに友人にといろいろ頑張ってくれている
それが救いになっています。

「お姉ちゃんの分までがんばって」
と言う言葉は、あれ以来わが家で禁句になっています。
沙織は沙織のままでいい。
今もこれからもずっと。
中2の秋と冬。
そして春には中3になるけれど、どうかこれからも元気で過ごしていってほしい。
そうしたら、またひとつなにかを乗り越えられるのかもしれないなという気もしています。


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のんパパ

本当に、何月何日と意識していなくても、
その季節、空気、風、空の色などで意識させられることありますね。

うちでものんの分まで頑張って、は言えないけれど、
のんの分まで幸せになってほしいな、とは思います。
by のんパパ (2007-01-16 19:41) 

はるママ

>その季節、空気、風、空の色などで意識させられることありますね。

寒い日の夕方になると、
晴香の帰りが遅くて心配になり、あちこち探し回ったときのことを思い出したりします。
こういうのは、日にちで思い出すというものではないですね。

>のんの分まで幸せになってほしいな、とは思います。

ほんとにそうですね。
お姉ちゃんや、のんパパさん、ママさん、
みなさんが幸せに過ごされたら、
きっとのんちゃんも喜んでくれることでしょうね。
by はるママ (2007-01-17 22:37) 

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