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命のメッセージ展~鈴木共子さん [ニュースより]

数日前の夕刊に、鈴木共子さんのことを紹介する記事がかなり大きく載っていました。
1ページの3分の2くらいの紙面が割かれていました。

私自身は、面識もないし、あまり詳しくは知らないのですが・・
息子さんを交通事故で亡くされたことなど、
「ずっと、いっしょだよ」の本の中に書かれてあることくらいしか知りませんでした。
記事には、鈴木さんが
息子さんが入学されたばかりで、通えなかった早稲田大学に
鈴木さん自身が2浪の末入学し卒業されたこと。
造形作家としての経験を生かし、命の大切さを訴える
命のメッセージ展を各地で開いてみえること。
鈴木さんからのメッセージなどが、紹介されていました。

記事の最後に書かれていた、鈴木さん自身の声がとても印象的でした。

以下引用(中日新聞5月23日付夕刊より)
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私の取りえはアートという手段をもっていたこと。子供を亡くした体験を
形にしたいと思ったのです。
命をテーマに作る方はたくさんいますよね、命のイメージの歌とか。
でも私は自分が経験した、血を吐くような、そんな思いから作っていきたい。
同じ体験をしたかたを知っているし、全部の代弁者にはなれないけれど
生きているってすてきなことなんだよ、と伝えたい。
悲劇を超えたところにある命への賛歌を。
そこに私の役割があるのかなと。
今まで「零ちゃんを生きる!」と夢中でやってきたのですが
早稲田を卒業して、私を生きたい、と思うようになりました。
零ちゃんとの約束を果たしたいというか。
 命をキーワードにミュージアムを作るのが夢です。早稲田で学芸員の資格もとりました。・・・・・・(中略)・・・・・
 世の中、生きにくいじゃないですか。自殺する人もたくさんいる。
生き迷っている人は力をもらえる、遺族には慰めになる、そんな場を作りたいです。
 こんな体験をする前は、息子に先立たれたら生きていけないと思っていました。
でも、究極になると人間は思わぬ力がでることもあるのだなと。
わが子に対する母親の強い思いが力を引き出すのかもしれませんね。

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私たちのように、わが子を亡くすという、強烈な体験をしたものは
いやでも、命とは、生とは死とは・・・
と考えさせられてしまいます。
でも、幸運にもそういう体験のない世の人たちの多くは
日々、そんなことを考えて過ごすこともあまりないのでしょう。
私自身だって、娘を亡くすまではそうでしたから。
大切なものを亡くしてからしか、考えることができないなんて寂しいことです。

”命”ってなんなのか。
このごろの悲惨な事件をみていると、あまりに人の命が虫けら同然のごとくに扱われているようで。
たとえ、大切な人を亡くすという強烈な体験をしなくても
もっと世の中の人が、命について考えなくてはいけないんじゃないか。
教育の場でも、家庭でも、あるいは社会全体でも。
宗教とはいわなくても、精神的なことがらが、これまで
軽視されすぎてきたのではないかとおもう。
鈴木さんのような、メッセージが、もっともっと多くの人に届くといい。

命のメッセージ展、近くで行われたらぜひ見に行きたいです。

命のメッセージ展のHP→http://www.inochi-message.com/

鈴木さんをモデルに映画化もされてます。
0(ゼロ)からの風~http://www.zero-karano-kaze.com/contents/intro.php
主演が田中好子さん。
こちらもいつか観てみたいです。


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