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タンポポの詩 [音楽]

最近よく聴くのは、昔の洋楽か、最近流行の国内アーティストのもの。
でも今朝はふと思いたって
久し振りに、アルフィーの『タンポポの詩』を聴いてみた。

これは晴香が好きだった曲で
病室でもいっしょに聴いたりしていたもの。
親しみやすいメロディー
力強くて励まされるような、元気が湧いてくるような詩。
そんな素敵な曲。

  『タンポポの詩』の一部より  

  巡りゆく季節に振り向いた時に気づくよ
  流されるままに しぼんだ夢の影法師
    思い通りにならない事こそ
    生きるという意味なのさ

  でも野に咲く花だって 何度踏まれても
  夢中で何かを探している

    朝焼け空が染まる前に
    答えを見つけるんだ!
    あきらめないで頑張り抜く
    強い気持ちでいるんだ!
 
    雨にも風にも負けないタンポポのように

    ・・・・・・・・・・・・・略・・・・・・・・・・・・・・・・・

この曲を聴きながら、いつも
「晴香はどんなおもいで聴いていたのかなあ」
と考えてしまう。

病気と闘い、つらい治療にもさんざん耐えながら
それでも未来をあたえられなかった晴香

    『踏みにじられて倒されても
    何度も起き上がるんだ!    
  
      どんな時だって陽は昇る』

起きあがっても起きあがっても
とうとう陽は昇らなかった・・・

この曲を病室で聴いているときには
意識レベルもかなり下がっていたので
歌詞を認識して聴いていたのかどうかはわからない
もしかしたらメロディーだけを楽しんでいたのかもしれない。

でも、傍らで聴いている私には
無常なものにきこえてしまった。
ただ、最初の部分

  『巡りゆく季節に振り向いた時に気づくよ
  流されるままに しぼんだ夢の影法師
    思い通りにならない事こそ
    生きるという意味なのさ』

これは、その時にも、その後も
身をもって実感させられた部分。

頑張っても頑張っても
思い通りにならない事
いやというほど思い知らされた事。

激しい落ち込みや怒りを感じることもなくなってきたこの頃だけど
こうやって、ふっと懐かしい曲を聴いたりしながら
晴香の頑張りが報われなかった無念さを思ったりすると
今でも、虚しさや切なさ、不憫におもう気持ち
いろいろな感情がこみ上げてくる。

怒りの感情は薄らいでも、こういう感情は
きっといつまでたってもなくならないのだろう。


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