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宗教多元主義 [科学・宗教]

一昨日、たまたま宗教について書いたところ、次の日の夕刊に
それに関わる記事が載っていたので、驚いた。
以前にも、ちょうど自分が考えていることと同じようなことが、新聞記事に取り上げられていたり
ふらりと入った書店でたまたま手に取った本が、まさに探していた内容の本だったり・・・と、偶然の一致に驚かされることが何度かあった。
臨床心理学者の河合隼雄氏によると、こういうのを「意味のある偶然」と呼ぶのだという。
人の一生の間には、因果律で説明できない、このような意味のある偶然というべき出来事が、案外たくさんおこるものなのだという。

はっとさせられた昨夜の新聞記事。
意味のある偶然なのかもしれない。。これは、やはりこちらにも少し引用させてもらうことにしよう。


中日新聞11月19日付夕刊コラム
 「小説家と評論家」富岡幸一郎 より

『・・・・・遠藤周作は周知のようにカトリックの幼児洗礼を受けて、キリスト教を日本という異教の風土においてどう受けとめるかというテーマに一貫して挑んだ作家であった。しかし、それはたんに宗教と精神風土の問題にとどまらず、現代文明の大きな課題である宗教原理主義といわゆる”文明の衝突”を正面から受け取め考える道を示している。つまり、2001年の9月11日の米国での同時多発テロ事件をきっかけに突入した、「新しい戦争」の時代にたいして、「宗教多元主義」の可能性を遠藤の仕事は先駆的に呈示しているのである。・・・・・一神教(キリスト教)を全身全霊を以って受けとめたからこそ、遠藤周作は諸宗教にたいするコムプリヘンシブ(包括的)な理解をなしえたのであろう。「宗教」というものにたいする真のコムプリヘンション(理解)こそが、21世紀の人類の最大の課題である・・・・・』


宗教多元主義とは・・・

wikipediaによると
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%97%E6%95%99%E5%A4%9A%E5%85%83%E4%B8%BB%E7%BE%A9

この部分が気になるところ

「今でもいわゆる排他主義的な思想を採用している宗教者の中には、宗教多元論を激しく攻撃する者もある。排他主義と多元主義の論争は、今日多くの宗教の中に見られる現象である。キリスト教やイスラム教における論争がよく知られているが、それは一神教に特有なものではなく、仏教やヒンドゥー教などの多神教においても見られる現象なのである。」

これによると、宗教論争は、イスラム教やキリスト教に限らず、仏教やヒンズー教でもあるとのこと。
一神教だけでなく、全世界中の問題でもあるということだ。
宗教的な対立がなくなり、お互いの宗教を認めあえるようになれば、今起きている紛争も解決するものが随分とあるのだろうに。なかなか簡単にはいかないのだろうなぁ。ほんとに難しい問題だ。

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