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もうすぐ七回忌 [思うこと]

長い長い梅雨が明けて、ようやく夏らしい夏がやってきたかとおもっていたら
今度は台風の接近で、再びの大雨。
今夜から明日の朝にかけて、かなりの雨が降るらしい。
もうすぐお盆だというのに、もうこのまま夏は終わってしまうのでしょうか。

予報では、14日以降の天気はまずまずのようですが・・・
どんなお天気になるのか、気になるところです。
というのも、お盆は毎年、菩提寺と御先祖のお墓がある山岡に、出かけていくからです。
空家にしている家の掃除、布団干し、山の木を切り、家の周りの雑草をとって、お墓の掃除をして。。
なので、なんとしても天気が良くなってもらわないと、困るのです。

今年は、15日から17日までの3日間を、あちらで過ごし
真ん中の16日にお寺にて、極近しい身内だけで晴香の七回忌をする予定でいます。
晴香の命日は10月2日なので、日にち的にはちょっと早めの法要ということになるのでしょうが。
お寺さん曰く、「命日より後はいけないけれど、前というのはかまわない」のだそうです。

3回忌のときに、納骨をするべきかどうか少し迷ったのだけど
結局決断はできませんでした。
そのときに、「七回忌のときになったら、思いきりがつくのではないだろうか。」
とおもったのですが、今七回忌直前になっても、三回忌のころの気持ちと
ほとんど変わることはなく、納骨する決断はやはりできていません。
そろそろした方がいいかな、と思う気持ちもどこかにあるのですが
遠くてお墓参りになかなか行けない、ということがやはり一番ひっかかっているようです。

昨日、テレビで最近のお墓事情と供養のことを放送していました。
このごろは、お墓にこだわらない人が少しずつ増えてきているそうで
お墓を買わずに、遺骨から石のように固めたものをつくり、それに名前などを刻み
家のなかで供養するという手元供養や、粉末にしたものを海や山に撒くという散骨をする人も増えてきているのだそうです。
また、遺骨からペンダントを作ることもできるらしい。
私自身は、遺骨そのものには、それほど執着はないつもりだし、そういうことをしてみようとは考えたことはありません。
執着はないつもり。。でも、納骨したならばお墓参りにちょくちょくいってあげないと・・・
と、いつまでたっても堂々巡り。
6年後の十三回忌になっても、結局また同じようなことになっているのだろうか。

それでも、私のまわりには納骨をせかすようなことを言う人は、一人もいない。
気が済むまで置いておけばいいのでは・・と、身近な人もお寺さんも言ってくださる。
まわりのみなさんが、温かく見守っていてくださるということ、ほんとうにありがたいことです。

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コメント 8

あきおパパ

はるママさん、こんにちは♪
これを読まれる頃には、山岡のお墓参りと
晴香さんの法要もおすみですね。
大変お疲れ様でした。天気もよさそうでよかったですね。

さて、晴香さんの納骨についてはいろいろとお考えのことと思います。
山岡に納骨すると、そこまで行かないと会えないような気がしますし、
とはいえ、近くに別のお墓を用意するわけにもいかないし。
まだしばらくの間は、お仏壇に置いてよいのではと、私も思います。

家内の両親は、義母が14年前に、義父が7年前に亡くなりました。
家内は3姉妹で、実家を継ぐ者がいなかったという理由もありますが、
今も納骨せずに、実家の仏壇の奥に置いてあります。
もう、七回忌も十三回忌も過ぎちゃっています。

和尚さんもそう言われるのであれば、
気が済むまで待っても、よいように思います。

ではまた♪
by あきおパパ (2009-08-16 16:41) 

はるママ

あきおパパさん、こんにちは!
出かけていた3日間とも、なかなかのよいお天気で助かりました。
ただ今回、3日間と滞在期間が短く、その間に晴香の七回忌をしたりと
ハードな日程だったので、かなり疲れました。
それでも、東京や大阪から義姉や義妹、甥姪たちが来てくれて
田舎の新鮮な空気を吸いながら、みなで賑やかに過ごせたことは
とてもよかったですし、みなの様子を晴香もどこかからニコニコしながらみていてくれるのかも、などと想像したりもしていました。

納骨の件は、ずいぶん前にこちらに晴香のお墓だけ作ろうかという話もでたのですtが
その時には、晴香ひとりよりも、おじいちゃんおばあちゃんやご先祖様が
いらっしゃる山岡のお墓に一緒の方がいいのでは・・・
と私の意見で結局こちらにお墓を作ることはしませんでした。
今になってみると、それがよかったのかどうか。
こちらにあれば、みなさんにもお参りしてもらえるから、そうすればよかったのかも、とおもってみたり、
こちらに作っても、山岡にもお墓はあるわけだから、将来どうするのか、と考えてみたり
やはりなかなか結論はでません。

晴香が「こうしてほしいよ」って、メッセージを送ってくれたらいいのに
なんておもったりしますが
これはやはり、こちらサイドで決めていかなければいけないことなのでしょう。
時間がもっともっと経てば、どこかで踏ん切りがつくのかもしれませんね。

コメントありがとうございました^^
by はるママ (2009-08-18 12:25) 

あきおパパ

はるママさん、こんばんは♪

今の時代、「はやく納骨せよ!」と言われないので、その点は助かりますが、
逆に選択を任されることになるので、悩みどころではあります。

>晴香が「こうしてほしいよ」って、メッセージを送ってくれたらいいのに

はるママさんの心の中の晴香さんは何と言われているでしょう。
「お母さん、お父さん、妹の近くにいたいよ」と言っているでしょうか?
「そろそろお墓にいれてね」と言っているでしょうか?
それとも「お母さんの好きにしていいよ」と言っているでしょうか?
心の中の晴香さんのメッセージに従うのもよいのではと思います。

ちなみに私の心の中のお義父さんとお義母さんは、
「君たちの好きにしていいよ」と言っているので安心です。

ではまた♪


PS 
アカデミー賞映画の本、「おくりびと」と「納棺夫日記」を読みました。
お葬式の仕方について「死んだら何もわからないんだから、生きている人が一番だいじなのよ」(「おくりびと」p64)と書いてあり、私も同じ思いです。
by あきおパパ (2009-08-20 23:13) 

はるママ

あきおパパさん、こんにちは。

>逆に選択を任されることになるので、悩みどころではあります

たしかにその通りですね。
自由に選択ができるということは、その分自分自身で考えて
答えを出していかなければいけないということですから。

>心の中の晴香さんのメッセージに従うのもよいのではと思います

今は、心の中の晴香からメッセージが届いていなくても
時がきたら、いつか「お母さん、もういいよ」っていう晴香の声が
聞こえてくるのかもしれませんね。
その時まで、晴香の声を聞き逃さないよう心を澄ませ、ゆったりと待っていようとおもいます。

>「おくりびと」と「納棺夫日記」を読みました

偶然ですね。
実は私も今月初め、WOWOWで放送された「おくりびと」を観ました。
それで、映画を観てから「納棺夫日記」もぜひ読んでみたいと思うようになったのですが、
その前に柳田邦男の「犠牲」と「犠牲への手紙」を読んでいたので
まだ、そちらの方は読めていません。
「おくりびと」も「犠牲への手紙」も、いろいろ考えさせられるところがあり
日記にも書き留めておきたいと思っています。
のんびりモードの私なので、いつ実現できるかわかりませんが・・
あきおパパさんの感想もぜひまたお聞きしたいです。
by はるママ (2009-08-21 11:39) 

あきおパパ

「おくりびと」は、アカデミー賞の話がでるずっと前の映画公開の頃、
新聞で主演の本木さんのコメントを読み、是非観たいと思っていました。
「納棺夫日記」を読んで衝撃を受け、映画の企画を持ち込んだのだそうです。
結局映画は観られなかったのですが、ぜひ観てみたいなと思っています。

さて、「おくりびと」の本は、帰省の帰りの電車内で、一気によんでしまいました。
私の実家は群馬でなので、本の舞台の山形の情景と重なって美しく感じました。

主人公の職業の納棺師。人々が忌み嫌う仕事であっても、真摯に取り組む姿が、
観ている人に感動を与えるというのは、実に素晴らしいことに思えます。

本の中で、心に残ったのが、以前お伝えした
「死んだら何もわからないんだから、生きている人が一番だいじなのよ」(p64)と、
もうひとつ、産卵のために川を登る鮭を見ながら、老人と語るシーンです(p104)。
主人公が「なんかせつないですね。死ぬために川をのぼるなんて」と言うのに対し、
一緒にいた老人が、
「戻りたいんでしょう、生まれ故郷に」「そして、命をつないで死んでいく」と答えます。
都会暮らしが好きでない私には、このシーンが私の心に響きます。
きっと美しいシーンなのだろうと思います。
帰省帰りに読んだので、なおさら寂しく感じられてしまいました。

「納棺夫日記」についてはあとで・・・

by あきおパパ (2009-08-23 01:41) 

あきおパパ

さて、「納棺夫日記」。これを読み「おくりびと」の多くのエピソードが本当のことだったことが分かりました。

特に3章とあとがき(実はこれが半分以上)の部分は、著者の宗教に対する姿勢が述べられていて、共感できることも多いです。

親鸞の言葉として「人が死を受け入れようと思った時、自ずから無碍の光に迎えられ、その光により成仏する」(p110)と書かれています。著者は、死を受け入れたときにこそ、生きることの素晴らしさが理解でき、その時に生きるものが神々しく光輝いて見えるのだ、と解釈しています。この光について、「飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ」も引用されていますが、私もこの本を読んで感動したので、とても共感をおぼえています。この光なるもの、私も感じたことがあります。

「科学者でない宗教は盲目である、宗教のない科学は危険である」(p126)というアインシュタインの言葉についても書かれています。以前にお伝えした映画「コンタクト」の趣旨と似ています。また著者は本の最後に「私も、宇宙の心理は一つだと思う。しかし、私もまた、私自身の心を納得させるには仏教的にならざるをえない」(p206)に書いているのですが、これを読むと、宗教と科学を超えた『人間の真理』を見た気がします。

「いのち」の第二章の山崎先生のところで、にキューブラー・ロスのことが書かれていましたね。著者も彼女の考えに共感しています。「末期患者には、激励は酷で、善意は悲しい、説法も言葉もいらない。きれいな青空のような瞳をした、すきとおった風のような人が側らにいるだけでい」(p137)という著者の言葉に対し、私もそのような存在になれればと思うのです。

この本には、共感することが多く、引用されている言葉や著書も、私が興味をもっているものが多いです(ちょっと独善的なのと、くどいのが難点ですが)。
私やはるママさんと同じ悩みを、著者も感じているのでは、と思いました。

「よく生きる」ためには、いろいろと考えさせられますね。

長くなってごめんなさいね。
ではまた♪

by あきおパパ (2009-08-23 02:04) 

あきおパパ

おはようございます、ちょっと補足・訂正です。

1)「おくりびと」の感想の3行目:主語がぬけていました。この企画を持ち込んだのは本木さんです。

2)「納棺夫日記」の感想の11行目:科学者→科学的」です。
 「科学的でない宗教は盲目である、宗教のない科学は危険である」です。

ついでに原文を調べてみたところ下記でした。1941年の講演での発言のようです。
"Science without religion is lame,religion without science is blind"
lame(不十分、不完全)には、危険という程のニュアンスはないので、
「宗教無き科学は欠陥であり、科学無き宗教は盲目である」と訳されるようです。

いずれにせよ意図は同じで、とても共感を覚えます。
孔子の有名な言葉、
「学びて思わざればすなわちくらく、思いて学ばざればすなわちあやうし」に通じますね。

ではまた♪

by あきおパパ (2009-08-23 08:18) 

はるママ

早速感想書いてくださって、ありがとうございました。
私も、「おくりびと」の映画が封切られる前、
本木君がテレビ番組の中で語った内容がとても印象的で
それ以来、「おくりびと」に関心をもっていました。
でも、関心をもっていながら、なぜか映画が封切られてからも
アカデミー賞を受賞してからも、映画館に足を運ぶことをしなかったのですが。。
「おくりびと」の本も読んでいなかったのですが、今回wowowでたまたま放送され、観ることができました。

もとチェロ奏者であった本木君演じる大悟が、大自然の中で
ゆったりとチェロを弾く光景は、とても美しかったです。
役者の人たちの演技もすばらしく、主人公の本木君はもちろん
そのほかの出演者のみなさんも、とてもいい味をだしていました。

鮭が川を上る場面は、映画の中でもやはり印象的でした。
他にも、いろいろ印象にのこる場面はあったのですが、その中で
大悟と山崎努演じるエージェントの社長が
白子を美味しそうに食べる場面やクリスマスの場面などが、なんだか妙に印象に残っています。
ほかにもたくさん感動する場面あったのに、なぜそういう場面が、とちょっと不思議な気もするのですが・・
「おくりびと」の本にも、このような場面はあったのでしょうか。

映画「おくりびと」は「納棺夫日記」を原作としているということで
内容は同じなのだと、最初のころはおもっていたのですが
「納棺夫日記」の著者である青木さんは、「おくりびと」の脚本に、自分が本の中で描いている宗教観が書かれていないとのことで、
最初映画化を断られたのだということ
そのことを知ってから、「納棺夫日記」のこともいつか読んでみたいと思うようになりました。
あきおパパさんも書いてくださいましたが、こちらの方は
後半部分、ほとんど著者の宗教観が書かれているようですね。
親鸞、宮沢賢治、他にもアインシュタインやキュープラーロスの言葉についても書かれているのですね。
あきおパパさんの感想を拝見して、ますます読んでみたくなりました。

とても詳しく、そしてわかりやすく書いてくださって、どうもありがとうございました^^
私もまた読み終えたら、感想書きたいなとおもっているので
またぜひお立ち寄りくださいね。
by はるママ (2009-08-24 00:34) 

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