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沙織のみた夢 [家族]

最近沙織がお姉ちゃんの夢を見たという。
家族4人がハンググライダーにのって
町中を飛んでいる夢だったという。
そのハンググライダーの順番は
先頭がお父さん 2番目が沙織 3番目がお姉ちゃんで
最後がお母さんだったという。
それを聞いた主人がこんなことを言いました。
 「あれは 晴香がまだ元気だったころ
 家族4人でよく自転車に乗って出かけていたときのイメージなんだろうなぁ
 先頭がオレで2番目が沙織 3番目が晴香 最後がお母さんという順番で
 あのころよく自転車で出かけていたからなぁ」
そういえば沙織が大きくなって1人前に自転車に乗れるようになってからは
よく4人で自転車連ねてあちこち出かけていました。
夜の外食にみんなで自転車で出かけたこともなんどかありました。
時には金華山まで自転車で行って
その後歩いて頂上まで登ったこともありました。
4人で自転車にのっている場面は
楽しかった思い出の象徴の1つといえるような気がします。

普段あまりお姉ちゃんのことを口に出して言わないものの
妹の沙織の中にも 晴香が元気だったころのイメージが
しっかりと生き続けているんだと感じました。

晴香が発病した当時沙織はまだ10歳になったばかり。
私と主人が交代で病院に泊まり込んで家にいなかったり
交代の時に夜1人になる時間もあったのに
彼女は愚痴も言わずいつも明るく振る舞ってくれていました。
寂しそうな様子も見えないので強い子だなと思っていましたが
母の日に彼女がくれた手紙を読んで
そうではなかったのだとわかりました。
本当はさみしかったのだと
お布団の中で泣いたこともなんどかあったと
その手紙に書いてありました。
読みながらぽろぽろと涙が溢れてしまいました。

心の中の悲しさや寂しさを表面にはださずに
明るく振る舞ってくれる
晴香の亡くなった後も そして今もそれは変わらず
そんな沙織がいてくれることが
私にとっての大きな心の支えになっています。

無理してるんじゃないかな
と時々心配になったこともあります。
実の姉を亡くすということで
心の奥底に暗い闇の部分ができたりしてるのではないだろうか
とかあれこれ考えてしまったこともあります。
でも沙織がみた夢の話を聞いて
安心できたような気がします。
みんなで自転車で出かけた楽しかった場面。
それがかたちをかえて夢に出てきた。
沙織の中でもお姉ちゃんとすごした楽しかった時間が
かけがえのない大切な時間が
しっかりと心の中で生き続けているように思えたからです。


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